1.H-mafBのホモダイマー形成について:多くのmafファミリーはc-terminalのロイシンジッパードメインを通して他の転写因子や自身とへテロ・ホモダイマーを形成し、転写活性を示すことが報告されている。H-mafBについて転写活性に関する報告がないことから、申請者はまずh-mafBのホモダイマーを形成能について、yeast two hybrid techniqueを用いて確認した。ヒトMonocyteλgtllライブラリーより得られたfull length h-mafBをもとにPCR法で各ドメインごとのフラグメントを作成し、それぞれをyeast内発現ベクターにクローニングし、yeastないにトランスファーしβガラクトシダーゼアッセイを行った。その結果Cターミナルのロイシンジッパードメインを有するフラグメントの組み合わせのみにおいて、両者の相互作用を証明する、βガラクトシダーゼの産生が認められた。 2.H-mafBGSTタンパク発現ベクターの構築:本研究の目的のひとつであるT cell内相互作用タンパクのエクスプレッションクローニングを行うため、クローニングに用いるプローブ、つまりH-mafB GST fusionタンパク生成に必要なH-mafB GSTタンパク発現ベクターの構築を行った。1.のPCRで作成した各種h-mafBフラグメントをGSTタンパク発現ベクター内マルチクローニングサイトに構築した。
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