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2002 年度 実績報告書

歯科材料によるエストロゲン様の作用発現の検証

研究課題

研究課題/領域番号 12671867
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

根岸 秀幸  神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (60121026)

研究分担者 倉田 茂昭  神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (20104333)
藤原 努  神奈川歯科大学, 歯学部, 助教授 (50084778)
川瀬 俊夫  神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (30084784)
キーワードビウフェノールA / エストロゲン様作用 / ヒト乳ガン由来細胞(MCF-7)
研究概要

歯科材料用モノマー[Bisphenol-A(BPA)など]や各種モノマー(単環式芳香族,シクロヘキサン環を含む化合物)におけるヒト乳ガン由来細胞(MCF-7)およびヒト歯根膜由来の細胞(HPLF)の増殖に対する影響を調べた。さらに、エストロゲンはプロゲステロン受容体(PR)を誘導することから、RT-PCR法を用いてPRmRNAの発現を検討した。
1 各種モノマーのMCF-7の増殖に対する影響について
培養条件としては、5%のDextran-coated Charcolで処理したウシ胎児血清と1%のDimethylsulfoxideを添加したPhenol Red-freeのD-MEM培地を用いて、2×10^4 cell/cm^2の細胞密度で96multi-well plateにMCF-7を播種した。播種24時間後から、BPA、各種モノマー、ジエチルスチルベストール(DES)等を添加した培地に交換した。そして、2日ごとに培地を交換して7日間培養した。その後、Diaminobenzoic Acidを用いて、DNA量を測定することにより、細胞の増殖状態を検討した。
その結果、BPAに類似した分子構造をもつ1,4-Bis(α-hydroxyhexafluoroilopropyl)benzeneや2,2-Bis(4-hydroxy-3-methylphenyl)propaneとBPAで、DESと同様のエストロゲン様活性による細胞増殖が認められた。
2 プロゲステロン受容体mRNAの発現について
RT-PCR法でPRmRNAの発現を調べたところ、BPAと1,4-Bis(α-hydroxyhexafluoroilopropyl)benzeneにおいてDESと同様のPRmRNAの発現量の増加を確認した。
3 各種モノマーのHPLFの増殖に対する影響について
HPLFに対して、各モノマーによるエストロゲン様作用の細胞増殖への影響はなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 室井剛史: "歯科用ポリカーボネート中のビスフェノールAの定量と溶出動態について"神奈川歯科大学学会雑誌. 第37巻第2,3号. 76-82 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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