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2001 年度 実績報告書

断髄後のDentine Bridge形成に関与する神経線維と神経終末の電顕的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671869
研究機関福岡歯科大学

研究代表者

井上 廣  福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (50067047)

研究分担者 山田 和彦  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (40289567)
泉 利雄  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (40248547)
キーワードDentine Bridge / Pulp Capping / 神経終末 / Synaptic Cleft / 石灰化前線 / Calcium Trasomitter
研究概要

犬の犬歯を用いて、生活歯髄切断を施術し、硬組織被蓋の形成(Dentine Bridge)が生成される過程を観察した。歯髄切断後のPulp Capping剤としては水酸化カルシウムを用いた。
覆髄後5〜7日経過すると、石灰化前線あるいは、石灰化の起始点とも考えられるような部位、すなわちCollagen fiberにCa, Pが沈着した部位に神経終末、神経線維が接触して観察された。特に、このような神経終末と神経線維がお互いに接触していた電顕所見においては、所謂、Synaptic Cleftに似た像が認められた。そこで、このSynaptic Cleftの真偽を確かめるべく、犬及びラットを用いてCalcium transmitter releaseの動態を確認しようと実験を重ねているものの、なかなかそのような所見が得られないでいる。更に、単独の未分化間葉細胞様細胞に嵌入、接触した神経線維、神経終末が多数見られた。これら未分化間葉系細胞に接触・嵌入した神経線維や神経終末には、その細胞膜の消失や、内容物の崩壊、流出がしばしば認められた。
一方の石灰化前線においては、肥大した祖面小胞体を多く有した線維芽細胞が散在し、胞体内には横紋構造を有したCollagen fiberを多く有したものや、細胞外にCollagenの前駆物質やトロポコラーゲン等を放出している像が認められた。これらの細胞の周囲にはCollagen fiberの集積や小胞、松状結晶などが見られた。今後は、ラットでのSynaptic cleftにおけるCalciumのtrans-mitter releaseの実験をさらに重ねて行くつもりである。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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