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2000 年度 実績報告書

高齢者の味覚障害に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671873
研究機関東北大学

研究代表者

玉澤 佳純  東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10124603)

研究分担者 渡辺 誠  東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (80091768)
西浦 寛人  東北大学, 大学院・歯学研究科, 日本学術振興会特別研究員(PD)
佐藤 智昭  東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50312591)
キーワード味覚障害 / 高齢者 / 甘味 / 塩味 / 酸味 / 苦味 / 旨味
研究概要

高齢者においては,加齢による味蕾の減少や口腔粘膜の萎縮,唾液分泌量の減少などの生理的変化や,各機能の低下,慢性的全身疾患を有する患者の薬物服用による副作用によって,味覚障害,嗅覚障害が生じる.しかし,旨味と四基本味の味覚との関係や,高齢者で見られる加齢変化,機能低下および障害等との関係は,未だ明らかにされていない.そこで,本研究では,旨味と四基本味の味覚との関係を検討し,さらに,高齢者で見られる味覚障害について,客観性を持った診断方法を確立することが目的である.
平成12年度では,高齢者および成人における旨味と味覚に関する基礎的データの収集を行うため,当科外来患者の中から,本研究の趣旨に同意した患者を被験者としてアンケート調査を行った.アンケートは年齢,性別,味覚異常の自覚症状,全身疾患の既往や薬物治療の有無,タバコやアルコールなどの嗜好品,ストレスの有無などについて,予め作成したプロトコールに従って調査を行った.その結果,次のようなことがわかった.
1)高齢者,若年者ともに四基本味のうち,甘味の好きな割合が最も高かった.
2)高齢者は酸味を好む割合が甘味に次いで多く,年齢とともに増加する傾向にあった.
3)高齢者は若年者に比較して塩味を好む割合が少なかった.
4)高齢者,若年者ともに,苦味の好きな割合が最も少なかった.
5)若年者は,塩味,辛味の好きな割合が高かった.
6)味覚異常の自覚のある高齢者は,嗜好の変化や口渇を感じている割合が高かった.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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