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2001 年度 実績報告書

咬合面形態および咬合接触状態の定量的評価法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 12671888
研究機関徳島大学

研究代表者

中野 雅徳  徳島大学, 歯学部, 助教授 (30136262)

研究分担者 佐藤 裕  徳島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (10325285)
山内 英嗣  徳島大学, 歯学部, 助手 (10304544)
郡 元治  徳島大学, 歯学部, 助手 (50253216)
キーワード咬合面形態 / 咬合接触状態 / 咬合小面 / 下顎運動 / 咀嚼運動
研究概要

本年度行った研究としては,被験者数を増やして顎機能健常者の6自由度顎運動測定と精密歯列模型の三次元計測を行い,ワークステーション上で両データを結びつけて咀嚼運動時の動的咬合接触状態を解析した.臼歯部咬合小面を法線ベクトルによって面の向く内外的および前後的方向から合計6種類(AM, AD, BM, BD, CM, CD)に分類し,各咬合小面と対顎咬合面との距離,咬合小面と咀嚼運動路の入射角などのパラメータを用いて解析を行い,咀嚼運動における各咬合小面の役割について検討した.その結果,
1.咀嚼第4相においてAMおよびCM咬合小面と対顎咬合面との距離が小さい傾向を示した.なかでも下顎機能咬頭上のAM咬合小面においてその傾向は顕著であった.
2.咀嚼第4相において咀嚼運動路とAMおよびCM咬合小面は約10°の小さい角度差であったが,ADおよびCD咬合小面に対しては約20〜30°の角度差であった.
3.終末位に近接した咀嚼第4相において,B咬合小面に対する咀嚼運動路の入射角は,BD咬合小面に対して約30°,BM咬合小面に対して約40°であった.
4.咀嚼の第5相においてBD咬合小面が対顎咬合面と最も近接していた.
以上より,咀嚼の第4相では下顎機能咬頭上のAM咬合小面が上顎のAM咬合小面との間で運動を誘導し,食品の臼磨,咬断により大きく関与していることが推察された.また,食品の圧搾,粉砕および咀嚼運動第5相の誘導において,BD咬合小面の役割が大きいことが示唆された.なお,本年度の研究成果について,研究協力者の三好礼子の学位論文として日本補綴歯科学会雑誌第46巻2号に掲載予定である.また,第5相の咬合接触状態について第107回日本補綴歯科学会学術大会において発表することになっている.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 三好礼子: "内外および近遠心方向から6分類した臼歯部咬合小面の咀嚼運動時の咬合接触"日本補綴歯科学会雑誌. 46(印刷中). (2002)

  • [文献書誌] 三好礼子: "チューインガム咀嚼時の咀嚼第5相における臼歯部咬合接触状態の解析"日本補綴歯科学会雑誌. 46・107回特別号(印刷中). (2002)

  • [文献書誌] 中野雅徳(分担執筆): "顎関節症入門"医歯薬出版株式会社. 244 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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