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2000 年度 実績報告書

フッ素徐放性充填修復材料の破壊・変形挙動と接着耐久性に関する要因の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12671899
研究機関明海大学

研究代表者

中嶌 裕  明海大学, 歯学部, 教授 (80188961)

研究分担者 日比野 靖  明海大学, 歯学部, 講師 (20238322)
キーワード充填材料 / 接着 / 強度 / グラスアイオノマーセメント / フッ素
研究概要

本研究の目的であるフッ素徐放性修復材料と象牙質との接着耐久性を評価するにあたり,材料自体の基礎的データを把握する必要があることから,研究プロジェクト開始にあたる本年度は,フッ素徐放性修復材料の静的機械的性質のキャラクタリゼーションを主体として実験をおこなった。フッ素徐放性修復材料の機械的強度の荷重速度依存性についての実験を光重合型および従来型グラスアイオノマー充填用セメントについておこなった。ダイアメトラル引張強度について最初に実験をおこなったが,測定強度に対する荷重速度依存性が不明瞭であった。これは材料自体の引張強度が小さすぎたことが原因と考えられたため,圧縮強度についても実験をおこなった。実験より,光重合型グラスアイオノマーセメントは酸塩基反応からなる従来型セメントよりも荷重速度の依存性が著明であることがわかり,これはマトリックス中のレジン成分が荷重負荷時にセメント硬化体の塑性変形能に影響を与えているものと推測された。さらに,光重合型,従来型グラスアイオノマーセメントの静的加圧下での変形挙動について実験をおこなった。圧縮加圧下での変形は両タイプとも加圧直後に24時間値の70〜90%に達した。光重合型は一般に大きな加圧下での変形が現れたが,荷重を除去するとその変形は回復する傾向にあった。従来型と光重合型での加圧下での変形挙動に違いがあることが明らかとなった。また,機械的性質を評価する重要なパラメータである破壊靭性値(K_<IC>)についても数種の市販材料をもちいて評価をおこなった。フッ素徐放性コンポジットレジンならびにコンポマーは大きな破壊靭性値を3ヶ月にわたり維持することが明らかとなった。これらの基礎的データをふまえ,来年度は象牙質に対する接着について実験をおこなう予定である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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