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2000 年度 実績報告書

胎児の発生に及ぼす歯科材料の影響について(in vitro)

研究課題

研究課題/領域番号 12671913
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

今井 弘一  大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (90103100)

研究分担者 中村 正明  大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50067055)
キーワード発生毒性 / 歯科材料 / モノマー / ES / 分化 / ID50 / 3T3 / embryotoxicity
研究概要

ES-D3細胞から分化した心筋細胞の鏡見下での鼓動率から算出したID50,ならびに同細胞および分化した他細胞(ES-D3 cell,Balb/c 3T3 cell)のIC50の3つのパラメータから被検物質によるembryotoxicityを予測する方法で歯科用モノマーについてスクリーニングテストを行った.ID50については,MTYAで0.44μg/mLと最もID50が小さく.以下,GMR,BPE-1300,QTX,NPG,PTSNa,4-AETA,BSNa,4-METAの順に大きな値を示した.IC50については,ES-D3細胞ではMTYAの2.4μg/mLが最も小さく,3T3細胞ではGMRの4.1μg/mLが小さかった.以下,両細胞とも,BPE-1300,QTX,4-AETA,NPG,PTSNa,BSNa,4-METAの順に大きな値を示した.両細胞を比較するとMTYAはES-D3細胞で強い細胞毒性が認められた.なお,他のモノマーでは両細胞間で有意差が認められなかった.SpielmannらのESTプロトコルにしたがって発生毒性の程度をクラス分けした結果,すべてClass 1,すなわち,"not embryotoxic"であったが,MTYAのみClass 2,すなわち,"weak embryotoxic"であった.なお,MTYAは以前に調べた歯科用モノマーのBis-GMAと比較して,発生毒性への影響は弱いと考えられる.今後,他の類似モノマーを含めてさらに精査する必要があると考えられる.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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