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2001 年度 実績報告書

リコンビナントBMP-2を用いた新しい骨移植法(自家誘導骨移植)の開発

研究課題

研究課題/領域番号 12671932
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

山本 学  滋賀医科大学, 医学部, 講師 (40230544)

研究分担者 瀧上 啓志  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50281085)
キーワード骨移植 / 骨誘導蛋白 / 自家誘導骨 / rhBMP-2
研究概要

1.自家誘導骨移植および他家骨移植による移植部の生体反応を観察した.
2.実験群は自家誘導骨移植群,他家骨移植群およびコントロール群の3群である.
自家誘導骨移植群は,まずrhBMP-2とコラーゲンを混和したペレットをラットの腹直筋内に移植し腹直筋内に新生骨を誘導させた.そして頭蓋骨に作製した骨欠損部にこの新生骨を移植した.以上の操作は同一のラットにおいて行った.すなわち,ドナーとレシピエントは同一のラットである.
3.他家骨移植群は屠殺ラットから採取した頭蓋骨から乾燥骨を作製し,頭蓋骨に骨欠損部を作製した別のラットにこれを移植した.
4.コントロール群はラット頭蓋骨に作製した骨欠損部にコラーゲンのみのペレットを移植した.
5.以上の3群のラットは移植8週後に屠殺し,移植部の組織変化を観察するためにH-E染色を施し光学顕微鏡で観察した.
6.結果はコントロール群では移植部にわずかな骨形成が認められた.これは骨欠損部の辺縁に認められ母床骨からの骨伝導が得られたものと考えられた.他家骨移植群では,移植した5匹中4匹に感染,排膿が認められ,移植骨は生着しなかった.残りの1匹においては感染や排膿は認められなかったものの,移植骨と母床骨の生着は認められず,両者の境界には線維組織が充満していた.自家誘導骨移植群においては全てのラットに感染症状は認められず,移植骨と母床骨は完全に接合している像が認められた.
以上から,自家誘導骨移植は拒絶反応のない良好な移植法であることが示唆された.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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