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2001 年度 実績報告書

MRI三次元動画像法による摂食・嚥下動態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12671963
研究機関昭和大学

研究代表者

森 紀美江  昭和大学, 歯学部, 講師 (20210114)

研究分担者 高橋 浩二  昭和大学, 歯学部, 講師 (40197140)
道脇 幸博  昭和大学, 歯学部, 助教授 (40157540)
キーワードシネMRI / 嚥下運動 / 透視画像
研究概要

心拍同期の心臓撮像法の原理(同期サンプル法)を発展させた高速シネMRIを応用して、嚥下運動をシネMRIとして描出する方法を開発した。
本法の要点は、外部からMRI装置内にリズミカルな電気信号(トリガー)を入れてMRIのスキャンタイミングを制御し、被験者がそのタイミングに同期して嚥下動作を繰り返すことである。今回はトリガーと同期する音響信号(バースト)をスピーカから提示して、被験者にMRIのスキャンのタイミングを知らせた。被験者はトーンバーストに従って嚥下することで、トリガーと同期して嚥下運動を繰り返すことになる。使用したMRI装置は島津-マルコーニMAGNEX ECLIPSE 1.5T Power Drive 250である。パルス系列は高速グラジエントエコー法、TR=33ms、TE=2.2ms、Flip angle=30°、FOV=256mm、NEX=2回、スライス厚さは5mmである。位相エンコーディングは64に設定した。被験者は本研究に対して同意の得られた健常成人1名(25歳 男性、個性正常咬合)である。被験者はMRI装置内で仰臥位をとり、口唇には検査液注入用のチューブを固定し、検査者がこのチューブを通して3ccづつ4秒間隔で規則的に検査液を注入した。
本研究の結果、嚥下運動の断層の動画像が得られ健常者の嚥下運動の解析が可能になった。新知見として、嚥下の咽頭期には舌根と咽頭後壁は接しておらず、食道に検査液が流入する前に咽頭に残存していた空気が先に食道に流入していることが明らかとなったが、これらは撮像時の体位が立位や座位でなく仰臥位であることの影響もあると考えられる。今後は被験者数を増やして、上記の点を確認するとともに嚥下運動の詳細を明らかにしたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 横山美加, 道脇幸博, 他: "X線ビデオ透視画像による嚥下動態の解析"日本口腔科学会雑誌. 50・4. 223-226 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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