• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

歯の移動時における各種神経ペプチドの骨吸収系細胞への関与の可能性を探る

研究課題

研究課題/領域番号 12671992
研究機関新潟大学

研究代表者

齋藤 功  新潟大学, 歯学部・附属病院, 講師 (90205633)

研究分担者 朝日藤 寿一  新潟大学, 歯学部・附属病院, 助手 (90313519)
キーワード歯の移動 / 骨吸収系細胞 / 骨芽細胞 / CGRP / 治療効率
研究概要

本研究では,噛の移動に伴う骨改造現象において中心的な役割を果たしている破骨細胞に対して,カルシトニン遺伝子関連ペプチド(以下 CGRP)などをはじめとする各種神経ペプチドがいかなる作用を有するかについて検討することを最終目的としている.今年度も引き続き50日齢の雄性ウィスター系ラットを用いて,ゴムの挿入による実験的歯牙移動時における上顎臼歯部の歯根膜内 CGRP, Substance Pの局在について免疫組織化学的に検索した.検索にあたっては,灌流固定,脱灰後40μの連続凍結切片を作成して,CGRP, VP, Substance Pに対する抗血清を一次抗体としたABC法により免疫染色を行った.
その結果,生理的状態下で観察された歯根膜内 CGRP, Substance Pを含有する神経線維は,移動開始初期において一過性に減少あるいは消失した.しかし,後勲開始数日後にこれらの神経ペプチドに対して免疫陽性を示す神経線維が毎度観察されるようになった.CGRP陽性神経線維およびSubstahce P陽性神経線維については,その一部が歯牙移動に伴って歯槽骨表面に多数観察されるHawship窩(骨吸収窩)に侵入しているものも観察された.一方,それぞれの神経ペプチドの局在についてみると,CGRPが骨形成を活発に行っていると考えられる細胞質の豊富な一部の骨芽細胞上で,またSubstance Pが一部の破骨細胞上でそれぞれ認められた.
以上のことから,実験的白歯牙移動によりCGRPやSubstance Pが歯槽骨の改造現象に何らかの影響を与えていることが示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 斉藤 功: "矯正治療の効率化を考える-特に矯正力に対する骨形成ならびに骨芽細胞の動態に着目して-"甲北信越矯正歯科学会雑誌. 9・1(印刷中). (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi