研究概要 |
マウス由来正常骨芽細胞MC3T3-E1の細胞間情報連絡を司る膜タンパクconnexin43のcDNAから21bpを欠失させた配列を持つプラスミドを作製した。このプラスミドをLipofectamineを用いて,MC3T3-E1にtransfectした。プラスミドが持つneo耐性によりスクリーニングしたところ,数株のneo耐性MC3T3-E1の安定的変異株をクローニングできた。これらのクローンのうちいくつかはconnexin43のdominant negativeとなっており,その細胞間情報連絡は親株に対し,著しく抑制されていた。さらにdominant negativeなクローンは分化誘導刺激に対して,ほとんど反応性を持たず,骨芽細胞の分化に細胞間情報連絡が強く関与していることが示唆された。現在これらのクローンをさらに詳しく調べている。
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