• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2000 年度 実績報告書

高齢化した僻地・無歯科医師地域のニーズに応じる巡回歯科医療システムの改善

研究課題

研究課題/領域番号 12672007
研究機関鹿児島大学

研究代表者

日野 陽一  鹿児島大学, 歯学部, 助手 (00315425)

研究分担者 田中 卓男  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (40113584)
井上 昌一  鹿児島大学, 歯学部, 教授 (30028740)
キーワード離島 / 巡回診療 / 補綴治療 / 永久処置 / 修理 / 再装着 / 即日製作 / 輸送
研究概要

今年度(平成12年度)、十島村歯科巡回診療に併せて、巡回診療の需要や内容に関する質問調査を実施した。質問調査の内容は、島での生活に関する項目、口腔内状況(自覚症状を含む)に関する項目、歯科治療(巡回診療に対する要望を含む)に関する項目、日常の口腔保健行動および歯科疾患予防に対する意識に関する項目を含めた。現在、調査結果について分析、検討中である。
離島巡回診療における歯科補綴治療では、補綴物の新規製作が困難である。そのため、有床義歯、クラウン・ブリッジを問わず、修理を施してからの再装着が重要な治療方法となっている。平成12年度は、新規製作と同程度まで機能回復が可能な修理、再装着の術式を開発するとともに、十島村巡回診療においてそれら術式による診療を実施して、有効性の確認を行った。また、診療器材およびそれらの運搬手段についても改良を加え、巡回診療において試用するとともに、さらに改良の余地について検討を行った。
1.新規に考案、または改良した巡回診療における補綴術式
(1)これまで鈎歯として使用してきた歯牙が抜去され、義歯の装着が困難になった症例において使用する既製クラスプを開発した。本クラスプは僅かな修正を施すことにより、歯牙の種類や部位に関係なく応用が可能である。また、ポリカーボネート樹脂製の暫間クラウンに適合しているため、残根状態の歯牙も鈎歯として使用できることを特徴とする。
(2)脱落したクラウンやブリッジの再装着には、接着性レジンセメントの使用がきわめて有効である。しかし、従来の支台歯表面処理では装着強度の向上がまったく図れない場合があることを明らかにし、解決方法を報告した。
2.運搬手段および診療器材の改良
(1)安全性が高く、臨時診療所開設時の作業が容易なコンテナー類開発した。
(2)診療用照明ユニットを改良して、輸送が容易で、診療効果が高いものにした。

URL: 

公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi