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2000 年度 実績報告書

幼若永久歯の根尖閉鎖機構-基質小胞性石灰化について-

研究課題

研究課題/領域番号 12672008
研究機関九州歯科大学

研究代表者

牧 憲司  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (60209400)

研究分担者 木村 光孝  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (70047801)
キーワードMatrix Vesicles / Metallo protease / Lactate dehydrogenase / Alkaline phosphatase
研究概要

1996年に日本小児歯科学会が報告した「小児の歯の外傷の実態調査」において幼若永久歯の外傷の頻度の高さが浮き彫りになった。外傷により歯髄処置を必要とする幼若永久歯の症例は、多い。しかし完全抜髄および感染根管処置後の失活歯に対する根管充填処置(Apexification)に伴う根尖閉鎖には、その由来の細胞や石灰化機構に不明な部分が多い。また添加された硬組織の不十分な石灰化が、指摘されている。平成12年度は歯根の形成に関与する象牙芽細胞の基質小胞性石灰化に焦点を置いた。基質小胞は、軟骨や歯などの硬組織石灰化部位の細胞外基質中に存在する小胞であり、初期石灰化に重要な役割を演じるとされている。実験にはウシ歯胚を使用し、象牙芽細胞層を分離後、Aliの方法に従い、コラゲナーゼ処理後、分画遠心により基質小胞画分を調製した。得られた基質小胞画分を蔗糖密度勾配遠心法により分画後、Alkaline phosphatase,Protease,Lacatate dehydrogenaseを指標酵素として検索した。その結果、前記の3種類の酵素を含む基質小胞の外に、Alkaline phosphatase,Lactate dehydrogenaseを含むが、metallo proteaseを含まない基質小胞様小胞が存在することを明らかにした。また基質小胞中のproteaseは、metalloproteaseであることを明らかにした。現在、このmetalloproteaseの特性について検索中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Maki,S.Hoyashi,T.Niohioka,K.Kimura,T.Nogachi.: "A new Type of Matrix Vesicles is found in Fetal Bovine Tracheal Cartilages"Conrective Tissue Research.. 41(2). 109-115 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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