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2002 年度 実績報告書

歯周病の疾患感受性に関わる遺伝的リスクファクターの分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12672028
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

新田 浩  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (70237767)

研究分担者 長澤 敏行  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90262203)
キーワード歯周疾 / 遺伝 / リスクファクター / マクロファージ
研究概要

本研究の目的は,CD14,TNF-α,IL-1,IL-6の遺伝子型と歯周病との相関を調べ,そしてそれらの遺伝子型とマクロファージ機能,歯周病の病態との関連性を明らかにすることである.
成人性歯周炎患(AP)者55名、早期発症型歯周炎(EOP)患者35名、健常者40名、合計130名についてTNF-α,lL-1α,IL-1β,CD14遺伝子の遺伝子型を,PCR-RFLP法より決定した.lL-6の遺伝子型の決定は行わなかった.
その結果
1.IL-1a^<889>アリル1とアリル2のヘテロの遺伝子型を侍つ割合は健常者群と比べ,歯周病患者群で高い傾向があり,EOP群では健常者に比べ、統計学的に有意に高かった.
2.IL-1A^<-889>、IL-1B^<+3953>共にアリル1とアリル2のヘテロの遺伝子型を持つ割合は健常者群と比べ,歯周病患者群で高い傾向があり,EOP群では健常者に比べ、統計学的に有意に高かった.
3.その他の遺伝子型の分布については,患者群と健常者群,および,病型間に,有意な違いは認められなかった.
4.遺伝子型とマクロファージ機能(LPS刺激による末梢血単核球からの,TNF-α,lL-1α,lL-1β,分泌型CD14の産生量,および,フロサイトメトリーによるマクロファージ上のCD14の発現強度)との関係に認められなかった.
これらの結果より,早期発症型歯周炎の発症頻度がIL-1の遺伝子型間で異なることが明らかとなり、IL-1の遺伝子型は日本人における早期発症型歯周炎を含む歯周病のリスクマーカーとして、有用であることが示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Mahanonda R, nagasawa T et al.: "Up-regulation of co-stimulatory molecule expression and dendorie cell marker (CD83) on B cells in periodontal discase"Journal of Periodontal Research. 37. 177-183 (2002)

  • [文献書誌] Ngasawa T, Kobayashi H et al.: "LPS-stimulated human gingival libroblasts inhibit the differentiation of monocytes into osteoclasts through the production of osteoprotegerin"Coinical Experimental Immunology. 1630. 338-344 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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