研究課題/領域番号 |
12672034
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
島袋 善夫 大阪大学, 歯学部・附属病院, 講師 (50231361)
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研究分担者 |
高山 真一 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (00314386)
佐保 輝之 大阪大学, 歯学部・附属病院, 助手 (10263295)
村上 伸也 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70239490)
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キーワード | ヒアルロン酸 / ヒアルロン酸合成酵素 / ヒアルロニダーゼ / 低分子ヒアルロン酸 / 一酸化窒素 / アデノシン |
研究概要 |
歯肉線維芽細胞を用いたin vitroの系において炎症メディエーターがヒアルロン酸産生とその分子量およびヒアルロン酸産生酵素におよぼす影響について検討した。その結果、IL-1βおよびTGFβは歯肉線維芽細胞のヒアルロン酸産生を共に亢進させ、その産生されたヒアルロン酸はともに高分子量のものが多く産生されていた。またTGFβは高分子量のヒアルロン酸産生に関わるHAS1mRNAのみを強く、IL-1βはHAS1、2、3全てのサブタイプmRNA発現を上昇させることと一致してTGFβがIL-1βに比してより高い分子量のヒアルロン酸産生が認められた。次にヒアルロン酸の分解に関与すると考えられるヒアルロニダーゼの遺伝子発現に及ぼす影響についても検討を加えた。その結果、IL-1β、TGFβともに3種類のヒアルロニダーゼ遺伝子(Hyal1,2,3)発現を変化させることはなかった。このことからIL-1β、TGFβ刺激によって線維芽細胞は低分子ヒアルロン酸を直接合成しないあるいはヒアルロニダーゼ活性によるヒアルロン酸の低分子化は生じない可能性が示唆された。一方、歯肉上皮細胞はアデノシンレセプターアゴニストである2CADO刺激を受けると誘導型NO産生酵素mRNAを発現し、また培養上清中にNOの安定した代謝産物NO_2^-+NO_3^-を上昇させるが、細胞内cAMPを上昇させ、またcAMP responsive element binding protein(CREB)のリン酸化を促進することが示され、アデノシンレセプター活性化によるNO産生にはこのシグナル伝達系の関与が示唆された。
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