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2001 年度 実績報告書

歯周病原因菌の共凝集因子に対するワクチンによるバイオフィルム形成抑制

研究課題

研究課題/領域番号 12672035
研究機関広島大学

研究代表者

川本 亨  広島大学, 歯学部・附属病院, 助手 (40314752)

研究分担者 日野 孝宗  広島大学, 歯学部, 助手 (20274102)
キーワード歯周病原因菌 / 共凝集因子 / ワクチン / fusobacterium nucleatum / 最近バイオフィルム / 赤血球凝集素
研究概要

歯周病原因菌由来の細菌共凝集因子に対するワクチンとしての抗体を用いた細菌バイオフィルム形成抑制について検討した。Fusobacterium mucleatum由来のL-arginine感受性赤血球凝集素(A-HA)は強力な赤血球凝集因子であり,細菌共凝集にも関係している。本研究はこのA-HAを標的とした抗体による歯周局所における細菌バイオフィルム形成抑制への有効性を検討するため,以下の基礎的実験を行った。
1.抗A-HAラビットポリクローナル抗体はF. nucleatumと赤血球との凝集だけでなく,Campylobacter rectus, Porphyromonas gingivalis, Prevotella intermediaおよびEikenella corrodensとの共凝集も阻害した。
2.歯周病患者血清抽出ヒトIgG抗体もポリクローナル抗体と同様に赤血球凝集および細菌共凝集を阻害した。
3.A-HAに対するマウスモノクローナル抗体をマウスミエローマ31とマウスBalb/c鼠径リンパ節細胞とのfusionによるハイブリドーマから作製した。
4.歯周病原性菌の共培養による細菌バイオフィルム形成実験(in vitro)を確立させた。
A-HAは赤血球凝集および細菌共凝集活性を有することが明らかとなった。抗A-HA抗体の赤血球凝集および細菌共凝集の阻害応答から,抗A-HA抗体が細菌バイオフィルム形成阻害に有効であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Munemasa T., et al.: "Adeherence of Bacteroides forsythus to host cells."Microbios. 101. 115-126 (2000)

  • [文献書誌] Okada, M., et al.: "Clinical periodontal findings and microflora profiles in children with chronic neutropenia under supervised oral hygiene."J. Periodontol.. 72. 945-952 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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