研究課題/領域番号 |
12672121
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
高野 達哉 帝京大学, 薬学部, 教授 (40124995)
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研究分担者 |
東 祐輔 帝京大学, 薬学部, 助手 (60286979)
森 雅博 帝京大学, 薬学部, 助手 (00230079)
板部 洋之 帝京大学, 薬学部, 助教授 (30203079)
藤本 康之 帝京大学, 薬学部, 助手 (60317724)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | 過酸化脂質 / 心筋梗塞 / 免疫組織化学 / ELISA / モリクローナル抗体 |
研究概要 |
組織を構成する細胞には、酸化物の生成を未然に防ぐ防御機構と生成された酸化物の排除機構がある。しかし、細胞壊死をともなう疾患では、この酸化物生成に対する防御機構ならびに排除機構は低下し、疾患部位に蓄積する酸化物は増加する。疾患局所で生成された不安定な酸化脂質は、病巣周辺のペプチドと結合して複合体を形成し疾患部位に蓄積する。そして、その一部は血中に流出する可能性が高い。本研究では抗酸化脂質抗体を一次抗体に、疾患臓器・組織に特異性の高いペプチドに対する抗体を二次抗体とするサンドイッチELISAにより、血中酸化脂質と動脈硬化疾患部位との関わりを解析した。 その結果、血中酸化リポタンパク質量は急性冠状動脈疾患の悪性度に相関して明らかに増加してくることが確認された。しかも、免疫組織化学による観察によると、酸化リポタンパク質はマクロファージに局所的に蓄積していることも明らかになった。これらの知見から判断すると、血中酸化リポタンパク質量は動脈硬化疾患部位の不安定性と密接な関わりがあると結論したい。
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