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2000 年度 実績報告書

新しい視点に基づく成人病薬の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12672127
研究機関星薬科大学

研究代表者

高橋 典子  星薬科大学, 薬学部, 助教授 (50277696)

研究分担者 福井 哲也  星薬科大学, 薬学部, 教授 (90111971)
キーワードアセトアセチルCoA合成酵素 / ケトン体 / 肝臓 / cDNA / ヒト / ラット / アセト酢酸 / クローニング
研究概要

アセトアセチルCoA(AACoA)合成酵素はケトン体であるアセト酢酸をアセトアセチルCoAに活性化する酵素であり、本酵素の発現がコレステロール低下剤により誘導されることから、糖尿病や高脂血症などの脂質代謝異常による疾病と深く関連していると考えられている。最近、我々はラットのAACoA合成酵素のcDNAを得ることに成功し新規遺伝子であることを確認した。本研究ではこの遺伝子を用いて本酵素の生化学的・生理学的役割を分子レベルで明らかにすることを目的とし、得られた知見に基づく病態治療薬の開発を最終目標とする。先ず、ラットAACoA合成酵素の生体内動態を解析するため、各臓器のRNAを単離し、本酵素のcDNAを用いてノザンハイブリダイゼーションを行い臓器中の発現量を測定した。本酵素は、雄では脳、腎臓、肝臓、心臓の順に、雌では脳、肝臓、腎臓、心臓の順に多く発現し、肝臓では雌に、その他の臓器では雄に多く存在していた。次に、ヒトAACoA合成酵素遺伝子のスクリーニングを行った。ヒトmRNAから合成したcDNAとラットAACoA合成酵素遺伝子の塩基配列に基づいた二種のプライマーでPCRを行い本酵素の遺伝子断片を得た。これを用いてヒトcDNAライブラリーをスクリーニングし完全長のヒトAACoA合成酵素のcDNAをクローニングした。得られたcDNAは2016ヌクレオチドから成り、ごの塩基配列から決定したアミノ酸配列はラットAACoA合成酵素と89.3%の相同性を示した。以上の結果から、ラットAACoA合成酵素の臓器分布に性差があること、脳に高発現していることが明らかとなった。また、ヒトAACoA合成酵素のcDNAをクローニングすることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Iwahori A., Takahashi N.et al.: "cDNA-derived amino acid sequence of acetoacetyl-CoA synthetase from rat liver"FEBS Letter. 466. 239-243 (2000)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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