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2001 年度 実績報告書

神経細胞の分化に関わるポリラクトサミン鎖含有糖タンパク質の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12672133
研究機関京都産業大学

研究代表者

黒坂 光  京都産業大学, 工学部, 教授 (90186536)

キーワードポリN-アセチルラクトサミン / 神経細胞 / 単クローン抗体 / 糖転移酵素 / in situ hybridization
研究概要

1.ポリN-アセチルラクトサミン含有糖タンパク質を特異的に認識する単クローン抗体の作製
(1)PC12細胞表面にはポリN-アセチルラクトサミン鎖を有するいくつかの糖タンパク質が存在する.それぞれの糖タンパク質の発現を調べるために,単クローン抗体の作製をこころみた.
(2)PC12細胞を大量に培養し,それぞれの糖タンパク質をゲルろ過などの方法を用いて単離精製した.
(3)単離した糖タンパク質を用いて完全フロイントアジュバントともにBalb/cマウスを免疫した.
(4)免疫に用いた抗原の免疫原性は低かったが,免疫を繰り返すことで有意な抗体価の上昇をみとめた.
(5)免疫マウスから得た脾細胞とミエローマ細胞を常法にしたがって細胞融合して,ハイブリドーマを作製した.現在は,各タンパク質を識別できる単クローン抗体をスクリーニング中である.
2.ポリN-アセチルラクトサミン鎖生合成開始反応の解析
(1)ポリN-アセチルラクトサミン鎖のポリペプチド鎖への付加反応を触媒するN-アセチルガラクトサミン転移酵素のラット脳内の発現をin situ hybridization法により調べた.
(2)N-アセチルガラクトサミン転移酵素は脳特異的な発現様式をもっていた.
(3)脳内においても大脳皮質中間層や海馬などに限局された発現様式を示した.
(4)上記単クローン抗体が作製できれば,それぞれの糖タンパク質の脳内での発現様式調べ,それを酵素の発現様式と比較して,ポリN-アセチルラクトサミン鎖の生合成経路の解析の手がかりとする.
3.これらの研究成果は,International Symposium on Glycoconjugates,および日本生化学会で公表した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 左右田健次: "生化学"化学同人. 308 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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