研究課題/領域番号 |
12672160
|
研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
水間 俊 東京薬科大学, 薬学部, 助教授 (80229715)
|
研究分担者 |
土橋 朗 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (40138962)
|
キーワード | グルコース輸送担体 / 糖付加体 / グルコシド / スペアスペース / SGLT1 / 輸送性 / 認識性 / 二糖加水分解酵素 |
研究概要 |
グルコース輸送担体の機能解析:芳香環をアグリコンとして持つグルコース付加体に対するNa^+/グルコース担体(SGLT1)の輸送性および認識性をラット小腸を用いた電気生理学的解析を行ったところ、検討したグルコース付加体はsalicinを除き、全てSGLT1を介した輸送性が認められた。また、各グルコース付加体輸送におけるSGLT1のturnover rateを算出したところ、フェニルグルコシドよりもそれに対してより大きなサイズの官能基が付いた場合でも、SGLT1介在輸送性がより上昇することがあるという知見を見い出した。このことは、官能基の性質がそのサイズよりもフェニルグルコシドの輸送性に大きく影響を与えること。さらに、これらの官能基がspare spaceを形成しているSGLT1構成アミノ酸と特異的相互作用をしていることを意味している。また、これまでに検討したグルコース付加体の分子モデリングについては現在続行中で、立体構造データを得つつある。 二糖加水分解酵素:二糖加水分解酵素活性については、ヒト由来のCaco-2細胞について検討した。マルトース付加体、ラクトース付加体、セロビオース付加体に対する加水分解活性がCaco-2においてもあることが見い出された。また、これら二糖付加体に対する加水分解活性は、ラットにおける場合と同様にマルトース付加体に対して最も高かった。一方、ラクトース付加体、セロビオース付加体に対する活性はほぼ同等の活性を示した。本結果は日本薬学会第121回年会(平成13年3月)において発表予定である。
|