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2002 年度 実績報告書

9cisレチノイン酸アナログを用いる核内受容体の機能解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12672165
研究機関神戸薬科大学

研究代表者

伊藤 允好  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (20068331)

研究分担者 和田 昭盛  神戸薬科大学, 薬学部, 助教授 (80158683)
キーワードカップリング反応 / レチノイン酸アナログ / RXR / RAR / スズオレフィン / ノナフレート
研究概要

既に我々は、2,6,6-トリメチルシクロヘキセンアセトアルデヒドから誘導したエノールトリフレートのカップリング反応を利用してレチノイン酸のall-transおよび9cisレチノイン酸の立体選択的合成法を確立した。そこで本年は、レチノイン酸の2,6,6-トリメチルシクロヘキセン部分のメチル基の置換様式の異なるアナログ化合物の合成を検討した。まず、種々のシクロヘキサノンを出発原料としてシクロヘキセンアセトアルデヒドヘと誘導した。続いてカップリング反応を行うためエノールトリフレートヘの変換を試みたが収率が向上せず合成的には使用できないことが判明した。
そこで、2,6,6-トリメチルシクロヘキセンアセトアルデヒドから誘導したエノールノナフレートがスズオレフィンとのカップリング反応に対して同様な反応を示すか検討した。その結果、電子吸引基を持つオレフィン以外の場合にはエノールトリフレートよりも収率よくカップリング体を与えることが判明したので、この方法をアナログ化合物の合成に応用することにした。
先に合成した種々のシクロヘキセンアセトアルデヒドは、収率よく対応するエノールノナフレートへ変換することができた。続いて、transおよびcisの3-トリブチルスタニル-2-ブテノールとのカップリング反応後、二酸化マンガン酸化してβ-イオニリデンアセトアルデヒドアナログの9transおよび9cis体を立体選択的に合成することができた。次に、C5ホスホネートとのHorner-Emmons反応により側鎖を延長し、最後に加水分解して対応するall-transおよび9cisレチノイン酸アナログをそれぞれ収率よく得ることができた。現在これらのアナログ化合物の生理活性試験を行っている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] A.Wada: "Palladium Catalyzed Coupling Reaction of an Enol Nonaflate with (Vinyl)tributylstannanes and Acetylenes"Synlett. 1061-1064 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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