| 研究課題/領域番号 |
12672184
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| 研究機関 | 杏林大学 |
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研究代表者 |
鳥羽 研二 杏林大学, 医学部, 教授 (60155546)
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| 研究分担者 |
阿古 潤哉 東京大学, 医学部・附属病院老年病科, 助手 (60292744)
秋下 雅弘 杏林大学, 医学部, 講師 (00261975)
飯島 節 筑波大学, 大学院・教育研究科・リハビリテーションコース, 教授 (80193126)
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| キーワード | 機能分化した病棟 / 痴呆病棟 / 要介護認定基準 / 意欲の指標 / 要介護度 / 多角的機能評価 / 痴呆の集団リハビリテーション |
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| 研究概要 |
本年度の研究計画に沿って報告する
課題1)機能分化した病棟における意欲指標分布特性と
意欲の指標は治療病棟では多くが意欲は中等度低下し、混合病棟ではやや低下程度を中心に幅広く分布した。痴呆病棟は意欲が良いものからないものまで均等な分布を示し、療養中心の病棟では意欲は保たれていた。排尿誘導、嚥下リハ、集団リタリエーションを常時施行している病棟では、要介護度に比較し意欲が高い傾向が認められた。
課題3)要介護認定基準と意欲の指標
要介護度分類は要介護度0(要支援)10例、要介護度1(軽介護)26例、要介護度2(中程度介護)42例、要介護度3(重介護)56例、要介た護度4(最重度介護85例)、要介護度5(過酷な介護)7例であった。
医療需要が強い病棟では殆どが介護度4以上であった。また療養中心の病棟では過酷な介護はなく、中程度介護を最頻値とした正規分布をとった。また痴呆病棟では最重度介護の突出が見られた。要介護度と意欲は負の相関を示した(p<0.001)。意欲と要介護度を同時に測定することによって、病棟のプロフィルが明確になり、症例配置の参考になる。また、混合病棟で介護度の低い割に意欲の低い症例に対する行動療法の必要性や、逆のケースを選んだ選択的なリハビリを行う看護目標の設定が課題と思われる。
課題2)介入試験による多角的機能評価スケールの変動調査
老健施設入所患者11名(男性5名 女性6名 平均年齢77.8歳)を対象とした。集団リハビリテーションプロクラム:実施頻度は週2回で1回につき30-45分間を、1カ月間実施。意欲の指標、西村式ADL、西村式精神状態尺度。HDS-R、MMSE、SDS、MENFIS、Barthel Index、Morale Scaleを評価
(結果)前後の評価でVitality Indexでは有意の意欲の改善を認め(P<0.05)、SDSでは有意な自覚的うつスコアの減少を認めた(P<0.05)。他の指標は有意な差異を認めなかった。(結論)痴呆の集団リハビリテーションの早期効果判定は意欲の指標やSDSが有用。
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