研究概要 |
本年度は,主に学生を対象としたコミュニケーション教育の方法を確立することを主眼に研究活動を行った.大学院生の病院研修において,ホスピスにおける患者コミュニケーションの実習を実施し,情報提供及び聞き取り調査を行って,その成果を学会発表(第10回病院薬学会年会および第59回日本癌学会総会)し,論文とした.また,4年次生の病院実習に先立つ,事前実習の中で,コミュニケーションとプレゼンテーションを主体にした実習を行い,その内容評価を行って,成果を論文として発表した(印刷中).その他,4年次生のゼミ研究として,中・高生に薬と健康に関する授業を行い,情報提供の実際と青少年の意識調査を行って,その成果を学会発表(第120回日本薬学会その他で発表)し,現在論文投稿中である.4年次生のゼミ研究では,学内の1年次生対象の授業を行ったり,大学主催の市民講座でのパンフレットの配布,神戸市垂水区薬剤師会の勉強会で,発表の機会を得るなど,学内外への情報発信を積極的に行い,好感をもって受け入れられた(成果については発表準備中である).また,調剤薬局の情報提供に関しては,インターネットを利用した情報収集と情報提供を企画しており,協力薬局を確保している.その他,開業医との協力体制を構築するために,研究代表者は東灘区医師会に入会し,近隣の開業医と協力して,共同研究の体制を整えつつある.
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