研究概要 |
本年度は,昨年に引き続き,薬剤師としての情報提供能力拡大を目的としたプログラムの構築のために,大学内の環境を整えることを主眼に活動を行った。昨年度行った,4年次生のコミュニケーションとプレゼンテーション主体の実習成果は,論文として医療薬学に採用され,さらに本年度は,内容を全く改め時間も延長した,新たなコミュニケーション・プレゼンテーションのプログラムを構築し,3年次生に対して実施した。成果を現在投稿中である。学生による情報提供実習の成果は,論文として発表した(医療薬学)。また,4年次生のゼミ研究として,高校生に対する情報提供を行い,その成果を学会発表予定である。情報提供の一環として,ドーピングの無料相談のホームページを立ち上げ,メールとファックスを利用した相談を受け付けている。現在相談に対する回答を現職薬剤師が作成し,相談者に送付を行っている。この活動については,新聞・雑誌・ラジオなどマスコミに取り上げられ,薬剤師の活動についてのアピールになったと考えられる。その他,現職薬剤師の臨床活動を支援するための研究活動,即ち健康食品の効果についての基礎的な実験を行っており,特に抗腫瘍作用を持つと言われる健康食品の作用を,実験的に証明することを試みている(成果の一部は論文として発表ずみ)。また,医師会の講演会活動の支援も行っている。
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