研究課題/領域番号 |
12672263
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
戸塚 規子 新潟大学, 医学部, 教授 (80303163)
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研究分担者 |
横川 裕美子 広島国際大学, 保健医療学部, 助手 (40309654)
浅野 美智留 九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 助手 (90312165)
森 淑江 群馬大学, 医学部, 教授 (90150846)
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キーワード | 国際協力 / 国際看護 / 異文化看護 / 青年海外協力隊 / 看護職 / 活動経験 / 還元 |
研究概要 |
本研究の目的は、看護分野の国際協力を経験した看護職が、帰国後にどの程度その経験を発展させる環境にあったかを検討するとともに、経験者が自らの国際協力経験をどのように考え看護に反映させているかを明らかにすることによって活動経験の還元状況を把握し、同時にそこにおける問題点や課題について検討することである。 調査方法は2段階に分け、今年度の第一次調査では青年海外協力隊経験者の看護職を対象として郵送による質問紙調査を行い、国際協力経験の状況、経験後の就業・進路・社会還元活動等の状況、国際協力参加についての評価および看護への影響について把握した。対象者は2000年6月までに青年海外協力隊活動を終了して帰国した看護婦/士、助産婦、保健婦991名であり、そのうち397名(回収率40%)から回答を得ることができた。回答者の居住地域は国内47都道府県、国外12カ国であり、国際協力看護活動を行った開発途上国は48カ国であった。現在、量的・質的分析を実施中である。 次年度の第二次調査では第一次調査の結果を踏まえ、承諾を得られた者を対象として異文化看護の経験をどのように考え看護に反映させているか、あるいは反映できたかを詳細に検討するために面接調査を行う。調査内容は、国外での看護と日本の看護の異同、国際協力経験前後での看護に関する技術や考え方の変化、異文化看護経験の実際への反映状況等である。 第一次および第二次調査の結果から、国際保健医療協力を行った看護職の活動経験が、どのように還元されているかを明らかにし、開発途上国における国際協力経験が日本の看護の変革に資することを踏まえて分析考察する。
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