研究課題/領域番号 |
12672271
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
|
研究機関 | 石川県立看護大学 (2002) 三重大学 (2000-2001) |
研究代表者 |
斎藤 好子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80279877)
|
研究分担者 |
伴 真由美 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (70242542)
林 一美 石川県立看護大学, 看護学部, 助教授 (30279905)
大渕 律子 三重大学, 医学部, 教授 (80289975)
水島 ゆかり 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (40347365)
前田 修子 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (70336600)
|
研究期間 (年度) |
2000 – 2002
|
キーワード | Reflective Practice / 痴呆ケア / 痴呆性高齢者と家族 / 援助技術 / 質的研究 / 文化相互的研究 / 国際情報交換 / イギリス |
研究概要 |
1.痴呆性高齢者と家族に対するニーズ調査・分析 2000年に三重県津保健所管内の痴呆性高齢者と家族に対して、翌年にイギリスのサリー州における同様の対象に対して、質問紙を用いて調査を行った。調査対象者の年齢や対象者数等に差があったが、日本とイギリスで共通していた点がかなりみられた。それらは、介護者は圧倒的に女性であること(日本87%、イギリス67%)、介護者の悩みとして非介護者をおいて出かけられないや、自由な時間がないが上位であること、介護方法を学びたいこと(日本58%、イギリス83%)等であった。今後も在宅で介護を続けていく上での、デイサービスやショートステイの増加、家族や近隣の理解の必要性も共通していた。 2.痴呆性高齢者看護セミナー 痴呆ケアの力量を形成するために、内省的実践を用いたセミナーを日本では2001年3月に、イギリスでは9月に設立し、毎月1回開催した。日本ではこの会を2年間継続し、イギリスは1年で終結した。痴呆性高齢者と家族をケアする上では国や文化の違いよりも、共通した問題が浮かび上がった。痴呆性高齢者と家族は、本人達が深く傷ついており、そのために看護・介護職者を傷つけていた。職業的に、ケアをする者はこの毎を癒す場の存在と、本人や家族の苦悩を知ることで、更に実践を発展させられることが明らかになった。対象者へのケアにおいては、本人への理解、本人や家族への支援に多くの技術を使っており、次いで、看護・介護職者自身の苦悩、怒り等を見つめる技術も少なからずみられた。 3.研究成果発表 成果はFourth International Nursing Research Conference,第60回日本公衆衛生学会総会、24th International Association For Human Caring Conferenceにて、及び紙上発表として三重看護学誌に報告した。
|