研究課題/領域番号 |
12672276
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
野本 ひさ 愛媛大学, 医学部, 講師 (50259652)
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研究分担者 |
乗松 貞子 愛媛大学, 医学部, 助教授 (80208404)
陶山 啓子 愛媛大学, 医学部, 助教授 (50214713)
河野 保子 愛媛大学, 医学部, 教授 (80020030)
吉井 紀子 愛媛大学, 医学部, 助手 (20325377)
清水 みどり 愛媛大学, 医学部, 助手 (50294806)
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キーワード | 介護 / 価値 / 国際比較 / 家族 / サポートシステム / 介護負担 / 生活満足感 / 老親扶養 |
研究概要 |
本研究は、要介護高齢者を支える家族介護者のQOLを向上させる要因を明らかにすることを目的に、家族介護機能と家族が介護することの価値を探究するためのものである。さらに介護意識を諸外国と比較することで日本独自の家族介護観やそれにもとづく家族介護機能を明らかにし、日本の介護サポートシステムの構築を考える上での示唆とする。 本年度はこれまでに作成した調査表を中国語、英語に翻訳し、現地で調査を実施した。 1.中国での調査;中国広東省湛江にある広東医学院に研究協力を要請し、広東医学院護理部(看護部)の協力を得て調査を実施した。調査の実施はH13年9月〜H14年1月の間で、対象者は広東医学院付属病院の外来患者のうち在宅で家族が介護を行っている者及び湛江の民生委員の紹介による在宅で家族が介護を行っている者112名である。調査は護理部が選定した看護婦14名に調査の内容、方法を説明した後、14名の看護婦が調査協力の承諾を得た各家庭に訪問し、質問紙を用いてインタビューを行った。 2.日本での調査;愛媛県松山市にある訪問看護ステーションに研究協力を要請し協力の得られた施設に在宅で家族が介護を行っている者100名を選定してもらった。対象者には研究者が直接電話で調査への同意を得た後訪問し、さらに同意書に基づき確認を取りながら調査を実施している。この調査はH13年11月より現在も実施中である。 3.アメリカでの調査;研究計画の段階で欧米の国をカナダに設定し、研究協力を要請していたが、カナダの協力機関の諸般の事情により研究を継続することが困難となった。そこで、欧米の調査地をアメリカに変更し、現在サンフランシスコの老人ケア施設からの研究協力が得られている。H14年3月に渡米し、調査を実施し始める予定である。 現在以上の作業を行い、同時にデータ整理を実施している。H14年度には全データをまとめ、分析し、国内外で発表する予定となっている。
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