研究課題/領域番号 |
12672278
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
三宮 美紀 大分医科大学, 医学部, 助手 (70325728)
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研究分担者 |
志賀 たずよ 大分医科大学, 医学部, 助手 (90305847)
井手 知恵子 大分医科大学, 医学部, 教授 (00232421)
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キーワード | 保健師 / 課長 / 業務成果 / 経験 / 専任 / 兼任 / 事業部門 / 企画調整部門 |
研究概要 |
保健所の企画調整部門に従事する保健師(以下、保健師)の配置状況、業務実態とそれらの活動成果として直属上司(以下、課長)による評価と保健師が捉えている評価を明らかにするため、自記式質問紙調査を実施した。対象はA県内の10保健所にて現任の保健師10名と課長10名及び、経験のある保健師15名とその当時の課長20名である。回収は、保健師25名92.0%(現任9名90.0%、経験14名93.3%)、課長18名60.0%(現任7名70.0%、経験11名55.0%)、全体で41名82.0%であった。 調査結果は、保健師が中心に担当している業務は、「モデル事業の計画・進行管理」「情報収集・分析」「広報」等であった。その業務の成果は78.2%が「上がった」としている一方で、「他課との連携の難しさを感じる」87.0%であった。業務の満足度は74.0%が「満足している」と回答していた。企画調整の担当者は「保健師が適任」78.3%で、「専任者が必要」87.0%と回答していた。経験については、「事業部門での経験が役立つ」95.7%、「企画調整部門での経験が役立つ」と回答したのは23名全員であった。課長は、保健師の配置により「成果が上がった」88.8%、また「保健師に期待している」と18名全員が回答していた。企画調整の担当者は「保健師が適任である」55.6%で・「専任者が必要である」61.0%とし、「兼任が望ましい・可能である」としたのは経験課長のみの回答(27.8%)であった。 企画調整担当者の保健師は、事業部門での経験を活かし役割を模索しつつ、業務を遂行していた。このような保健師の姿勢や視点を課長は高く評価し、期待も高かった。企画調整の担当者の職種、兼務の有無に対する希望では、専任の保健師が適任との意見多い一方で、事業部門との兼任についての意見もみられた。これは、事業部門での情報や住民の声を把握し、それを企画調整業務へと活かしていく必要性を示唆する回答であると考える。
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