研究課題/領域番号 |
12672278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 大分医科大学 |
研究代表者 |
三宮 美紀 大分医科大学, 医学部, 助手 (70325728)
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研究分担者 |
志賀 たずよ 大分医科大学, 医学部, 助手 (90305847)
井手 知恵子 大分医科大学, 医学部, 教授 (00232421)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 企画調整機能 / 保健師 / 職位 / 経験 / 所属 / 兼任 / 事業部門 / 企画調整部門 |
研究概要 |
本研究では、行政における看護職の教育・企画調整機能の実態を明らかにし、保健師が教育・企画調整機能を発揮するために暗黙のうちに実施している活動の特徴と意義、そしてそれらを可能にする条件を明らかにすることを目的とし、3年間研究を行った。 1年目は、看護職の企画調整に関する先行文献の動向を明らかにし、保健師の企画調整機能について今後の研究課題を検討するため、文献検討を行った。その結果、1.「企画調整」という言葉の定義、2.保健師のキャリアや職位、所属により発揮できる企画調整機能の違い、3.保健師の体験談や事例などからデータ化し、検証すること、4.企画調整機能に対する評価システムの確立、5.企画調整能力を身につけるための現任教育プログラムや看護基礎教育の方法、6.市町村保健師の企画調整機能や役割についての検討が必要であることが示唆された。 2年目は、保健所の企画調整部門や保健師の企画調整機能に関する調査として、A地域の保健所保健師7人を対象にグループインタビューを行った。その結果、平成6年の地域保健法の制定と同時に、企画調整部門に初めて保健師が配置され、現在は企画調整部門が係として独立し、係長として保健師が配置されている。そのような経過の中で、所属や職位は保健師が企画調整機能を発揮するための1つの条件であること、根底には看護専門職としての地域・個人対するアセスメントや判断が積み重なり、企画調整に活かされていることが示唆された。また今後さらに保健師が教育・企画調整機能を発揮するためには、「保健所組織の統括」「保健所全体としての機能強化」など保健所組織の体制づくりが急務であることが確認できた。 3年目は、保健師の企画調整機能についての詳細を把握するため、B県内の企画調整保健師としての現任者・経験者及び直属上司への質問紙調査を行った。その結果、企画調整担当保健師は、事業部門での経験を活かし役割を模索しつつ、業務を遂行していた。このような保健師の姿勢や視点を課長は高く評価し、期待も高かった。企画調整の担当者の職種、兼務の有無に対する希望では、専任の保健師が適任との意見多い一方で、事業部門との兼任についての意見もみられた。これは、事業部門での情報や住民の声を把握し、それを企画調整業務へと活かしていく必要性を示唆する回答であると考える。
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