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2002 年度 実績報告書

感染看護の観点からの院内感染対策をめざした黄色ブドウ球菌抑制の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12672280
研究機関琉球大学

研究代表者

垣花 シゲ  琉球大学, 医学部, 助教授 (50274890)

研究分担者 岩永 正明  琉球大学, 医学部, 教授 (00112384)
大湾 知子  琉球大学, 医学部, 助教授 (90295311)
植村 恵美子  琉球大学, 医学部, 講師 (00223503)
キーワード黄色ブドウ球菌 / 院内感染 / 保菌者 / 薬剤耐性
研究概要

土壌や草木に分布する自然界の非病原性細菌(環境無害菌)による病原菌の抑制効果を調べるため、最終年度である今年度は環境無害菌が産生する抑制物質を抽出し、それを利用したMRSAの定着抑制を検討した。
MRSA/黄色ブドウ球菌に対し培地上で増殖抑制物質を産生する株i-1を選び、その培養上精を抽出した。抽出した培養上精を濃縮して1群の抜毛したマウスの皮膚(2×2cm)に塗布し乾燥させた後、黄色ブドウ球菌を液体培地(ハートインフジョンブロス)で昼夜培養し、その菌液を接種し菌の消長を観察した。対照群のマウス皮膚には新鮮培地(ハートインフジョンブロス)を塗布し乾燥させた後、同様に培養した黄色ブドウ球菌の菌液を塗布し菌の消長を観察した。
1群・対照群とも黄色ブドウ球菌は3日目までは多数の付着がみられたが以後、急速に減少し5日目にはほとんど検出されなくなった。両群において差がみられなかった。
このように寒天培地上で黄色ブドウ球菌の発育を強く阻止した環境無害菌が産生する抑制因子の生体への応用実験は失敗に終わった。しかしながら、病原菌の発育を培地上で抑制する環境無害菌が多数存在しており、今後も検討の余地がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 垣花シゲ: "小児急性気道感染時の鼻前庭における病原細菌"感染症学雑誌. 75(2). 124-132 (2001)

  • [文献書誌] Kakinohana Shige: "Staphylococcus aureus isolated from hospital staff : A comperative study of Laos and Japan"J infect Chemother. 8(4). 336-340 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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