研究課題/領域番号 |
12672294
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研究機関 | 大分県立看護科学大学 |
研究代表者 |
山内 豊明 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助教授 (20301830)
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研究分担者 |
三苫 里香 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助手 (10305849)
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キーワード | アセスメント / フィジカルアセスメント技能 / 訪問看護 / 現状調査 / フィジカルアセスメント知識 / フィジカルアセスメント使用頻度 / フィジカルアセスメントニーズ / フィジカルアセスメント教育 |
研究概要 |
訪問看護場面におけるフィジカルアセスメントの技術・知識の現状把握を試みるために、本年度は訪問看護活動における臨床判断のための情報収集に不可欠なフィジカルアセスメント技術ならびに知識に関しての現状を把握することを試みた。 今回の調査で設定したフィジカルアセスメントに関する項目において、「バイタルサイン」「意識レベル」「皮膚病変」「浮腫の有無」「呼吸音の聴取」「腹部グル音聴取」は訪問看護活動において必要度が高いことが確認された。二ーズについて「あったほうがよい」と回答した者が70%を超えた21項目については、使用頻度が高いと自分で行なえる程度の知識量はあることがわかった。必要度の高い6項目と21項目の結果より、頻繁に行うからこそ自分で行える程度の知識を得る必要があるのか、確実な知識があるから頻繁に行っているのか、については今回の調査結果からは判断できない。 瞳孔対光反射、頸動脈拍動、頸静脈怒張の3項目については、訪問看護活動に必要であると判断し知識があるにも拘らず使用頻度が少ない結果となっているが、今回の調査結果からだけでは使用頻度が低い原因を考察することは困難である。使用するかどうかの判断は対象者の状態によって変わるため、必要な時にアセスメントができることが求められるという点を考慮して、今後は質問内容の検討を行う必要があると考える。 ほとんどの訪問看護活動に必要かどうか判断ができなかった者が30%以上であった7項目については、必要かどうか判断できないことから知識不足が考えられる。これらの項目については知識がないために判断ができず使用頻度も低い結果となったと考えられるため、訪問看護活動に関わる者に対しこれら項目について教育していく必要があると思われる。
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