研究課題/領域番号 |
12672300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 神戸市看護大学 (2002) 日本赤十字看護大学 (2000-2001) |
研究代表者 |
池川 清子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00116774)
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研究分担者 |
吾妻 知美 天使大学, 看護栄養学部, 講師 (90295387)
西村 ユミ 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (00257271)
守田 美奈子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50288065)
蓬莱 節子 神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (30347538)
仁平 雅子 神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (50295771)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2002
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キーワード | 看護学 / 実践学的パラダイム / 方法論 / 生きられる経験 / 現象学的アプローチ / 対話 |
研究概要 |
看護の高等教育化が急速に進展しつつある現在、看護学の学的基盤の確立が急務である。本研究では、研究代表者である池川が長年と取り組んできた「看護学の実践学的パラダイム」を基礎理論として、看護学固有の対象と方法を明確にすることをとおして、実践学としての看護学をより詳細に特徴づけ、基礎づけるものを明確にした。 本研究の成果は、おおよそ以下の5点に要約される。 1.看護学を実践学的パラダイムの視座から体系化するという試みは時代の要請であり、実践を目的とする看護理論の構築という観点からも、今、世界が向かおうとしている動向である。 2.看護学を実践学として基礎づけるためには、科学的パラダイムとは異なる方法論の吟味が必要である。本研究では、看護の現象を看護者と看護を必要とする相手とのかかわりの中から立ち現れる出来事として捉え、従来の看護学を現象学的視点から問い直した。 3.実践学としての看護学の前提を明らかにするためには、看護実践の構造の解明が不可欠である。本研究では、看護実践と言語、看護実践と行為・技術、看護実践と経験の諸点から看護実践の構造を明らかにした。 4.実践学としての看護学の研究方法として、看護の現象をありのまま生き生きと捉える方法として、現象学的解釈学の有用性を明らかにした。 5.これまで抽出が困難であった看護実践者の経験を現象学的記述による、方法としての「対話」を確立した。
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