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2002 年度 研究成果報告書概要

在宅高齢者の閉じこもり防止に関する実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12672301
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 基礎・地域看護学
研究機関愛知県立看護大学

研究代表者

古田 加代子  愛知県立看護大学, 看護学部, 講師 (00319253)

研究分担者 流石 ゆり子  山梨県立看護大学, 看護学部, 助教授 (70279892)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
キーワード閉じこもり防止 / 高齢者 / 外出頻度 / 交流頻度 / 生活体力 / 活動量 / B型機能訓練事業
研究概要

最初の研究では地域で暮らす独居高齢者の「閉じこもり」状況に着眼して、その生活の特徴を身体的、精神的及び社会的側面から明らかにすることを目的とした。協力の得られた70歳以上の独居高齢者163名を対象に、訪問聞き取り調査を実施した。閉じこもりを2つのタイプに分けて分析したところ、A分類「外出なし」は全体の8.6%、B分類「交流なし」は10.5%であった。A分類「外出なし」の高齢者は、80歳以上、視力障害がある、家事を時々しかしない、主観的健康観が悪い、過去1年間に転倒の経験がある、近い将来の計画がない、抑うつ傾向にあるという特徴がみられた。一方B分類「交流なし」の高齢者は、男性、集合住宅在住、家事を時々しかしない、主観的健康観が悪い、近い将来の計画がない、生きがいや楽しみがないという特徴が見られた。2つの閉じこもりに共通する要因やその違いが明らかになった。
次に高齢者の「生活体力」と、外出や活動量を中心とした日常生活の関連を検討することを目的とし調査を行った。対象は老人クラブの会合参加者71名である。会合当日に、聞き取り調査と「生活体力」の測定、また生活習慣記録機で1日の活動量の測定を行った。その結果、日中家の中で過ごすことが多い者は、生活体力すべての得点で下回り、歩行能力で有意差がみられた(p<0.01)。また散歩など体を動かす機会を毎日作っている者は、そうでない者に比べ全ての得点で上回り、身辺作業能力に差があった(p<0.01)。平均消費量と平均活動量は、生活体力の各項目との間に正の相関がみられた。特に平均消費量と歩行能力、平均活動量と起居能力には有意な正の相関があった(p<0.05)。
さらに閉じこもり防止を目的とした機能訓練事業の約1年間の効果を検討したところ、14名の対象者の外出頻度が増加する傾向がみられた。また生活体力は歩行能力、手腕作業能力の向上がみられ、平均最低歩数も1800歩ほど増加し、効果が確認できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 古田加代子他: "独居高齢者の「閉じこもり」の要因に関する研究"愛知教育大学研究報告. 51. 1-6 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Kayoko FURUTA, et. Al.: "Study into the contributing factor of the housebound elderly living in solitude"Bulletin of Aichi University of Education. Vol51. 1-6 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2004-04-14  

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