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2000 年度 実績報告書

看護援助における指圧・マッサージ技法の適用基準に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12672302
研究機関埼玉県立大学短期大学部

研究代表者

兼宗 美幸  埼玉県立大学短期大学部, 講師 (50214490)

研究分担者 武田 美津代  埼玉県立大学短期大学部, 助手 (90279852)
中山 久美子  埼玉県立大学短期大学部, 講師 (70227966)
小板橋 喜久代  群馬大学, 医学部, 教授 (80100600)
柳 奈津子  群馬大学, 医学部, 助手 (00292615)
坂本 めぐみ  埼玉県立大学短期大学部, 助手 (50279577)
キーワード指圧 / マッサージ / 看護援助 / 適用基準
研究概要

本研究は、看護職者が生活援助技術を実施する際に指圧やマッサージの技法を的確に適用するための判断基準を作成し、臨床事例によって検証することを目的としている。
今年度は基本的な指圧マッサージ技法について研修を受けた21〜65歳の看護職者30人を対象に、臨床場面での実践の基準や実践事例について調査した。臨床場面の実践に関する質問紙調査では、指圧マッサージ技法による効果は、「リラクセーションの促進」、「コミュニケーションの円滑化」、「安楽」、「生活の質を低下させる症状の緩和」、「家族による援助の参加」、「生活援助技術の効果の増大」に対して9割以上があると回答した。その他に、「的確なタッチング」、「精神的な援助」、「時間が調整可能」、「対象者に即した実施方法の選択」、「症状の予防」に関して6〜8割が肯定的に評価した。また、指圧マッサージ技法の実践により、慢性疾患患者のリラクセーション、ターミナル期にあるがん患者の排泄援助、意識障害と半身麻痺のある患者への他動運動実施、下肢浮腫が著名な妊婦の排尿援助、切迫早産を治療する妊婦の排便援助などの事例で効果があらわれる傾向にあった。
さらに、実践に伴う課題として「看護スタッフの技法の修得」、「技法の習熟度」、「効果の不確実性」などが指摘された。なお、「効果発現までの期間」、「治療方針との相違」、「患者の拒否」については実施の妨げにならないとする回答者は約4割であった。なお、この結果および先行研究に基づき指圧マッサージ技法の適用基準マニュアル案、その視聴覚媒体となるVTRを作成途中にある。
今後はこれらの成果をもとに、臨床調査をかさねて事例を分析し、指圧マッサージ技法の看護援助場面での効果的な実践について検討したい。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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