研究課題/領域番号 |
12672302
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研究機関 | 埼玉県立大学短期大学部 |
研究代表者 |
兼宗 美幸 埼玉県立大学短期大学部, 講師 (50214490)
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研究分担者 |
武田 美津代 埼玉県立大学短期大学部, 助手 (90279852)
中山 久美子 埼玉県立大学短期大学部, 講師 (70227966)
小板橋 喜久代 群馬大学, 医学部, 教授 (80100600)
柳 奈津子 群馬大学, 医学部, 助手 (00292615)
坂本 めぐみ 埼玉県立大学短期大学部, 講師 (50279577)
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キーワード | 指圧 / マッサージ / 看護援助 / 適用基準 |
研究概要 |
本研究は、看護職者が生活援助技術を実施する際に指圧やマッサージの技法を的確に適用するための判断基準を作成し、臨床事例によって検証していくことを目的としている。 今年度は前年度の研究実績に基づき指圧マッサージ技法の適用基準マニュアル案、その視聴覚媒体となるVTRを作成した。作成に当たっては、研究分担者間での意見交換の他に、第三者ならびに研究協力者の意見を取り入れて検討し、改正を重ねた。第三者とは指圧やマッサージ技法の看護臨床場面での活用に関する研修を受けた後に、指圧やマッサージの技法を臨床場面で活用している看護職者である。研究協力者は鍼灸指圧マッサージ師および看護師でもあり、専門的知識を有している。 指圧マッサージ技法の適用基準マニュアル案は、先行調査の実績に基づいて7つ?の看護場面別に基に実践方法について詳述した。実践方法は目的・効果、摘要条件、患者への説明事項、技法(所要時間、頻度、手技、体位や患者-看護師のポジショニング)、使用する物品、手順、禁止事項、患者に及ぼす効果、セルフケア指導のポイント、看護者の負担や効果の11項目で構成した。 指圧マッサージ技法の適用基準マニュアルの視聴覚媒体としてのVTRでは、マニュアルにおける技法について視覚的に解説し、既に研修を受講し、基本的知識と技術を習得している看護師を対象とした内容に設定している。 このように、適用方法の基準を明確にしたことによって、臨床場面での調査の分析が簡素化され的確になっている。調査対象者数は少ない状況ではあるが、指圧マッサージ技法が看護援助場面で効果的に実践できる示唆が得られている。
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