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2000 年度 実績報告書

要介護高齢者排尿自立支援行動療法適用のためのスクリーニング法開発と有効性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 12672311
研究機関山形大学

研究代表者

佐藤 和佳子  山形大学, 医学部, 教授 (30272074)

研究分担者 山口 睦子  山形大学, 医学部, 助手 (70312733)
千葉 さおり  山形大学, 医学部, 助手 (60282208)
岡 美智代  山形大学, 医学部, 助教授 (10312729)
キーワード排尿 / 失禁
研究概要

平成12年度は、虚弱高齢者排尿自立支援行動療法適用基準作成へ向けた基礎調査として、A.有失禁高齢者に実施されているケア介入の傾向を明らかにする、B.失禁ケアガイドライン(1996年)をすでに確立しているU.S.A.の長期ケア施設における尿失禁ケア実施状況を調査し、国内の実施状況と比較検討を行う、以上2点について実施した。研究計画A・Bについて以下に報告する。
研究計画A:
山形市内S老人保健施設入居者(期間:平成12年11月13日〜11月24日)のうち有失禁者38名を対象とし、Minimum Data Set : MDS使用による高齢者ケアプランについ、尿失禁に関する【ケアプランあり群】と、【ケアプランなし群】の2群間の特徴について比較する予備調査を実施した。2群間の比較項目は、「失禁の程度」、「疾病」、「身体機能」、「認知能力」、「コミュニケーション能力」、および実際に立案されたケアプランの援助内容とした。その結果、【ケアプランあり群】は【ケアプランなし群】に比べて失禁の程度には大きな違いは見られなかった。【ケアプランあり群】は【ケアプランなし群】に比べて身体機能能力ではベッド上の移動や、トイレへの移乗、入浴において【ケアプランあり群】が有意(p<0.05)に自立している者が多かった。認知能力では短期記憶、記憶想起能力、意思決定のための認知能力において有意(p<0.05)に高い結果がみられた。作成されたケアプランの具体的援助内容は、『尿意、排尿パターンの確認』『早めの声掛け』といった内容がみられ、ケアプラン作成には失禁の程度よりも移乗能力や認知理解力が大きく関与している傾向を示した。
研究計画B:
米国ミネソタ州ミネアポリス市内のnon profitの長期ケア施設を対象に尿失禁ケア実施状況をミネソタ大学と共同で現在調査継続中である。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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