研究課題/領域番号 |
12672312
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
伊藤 まゆみ 群馬大学, 医学部, 助教授 (50251137)
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研究分担者 |
小泉 美佐子 群馬大学, 医学部, 教授 (50170171)
宮本 美佐 群馬大学, 医学部, 助手 (20312895)
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キーワード | 高齢者 / 継続看護 / 心筋梗塞 / リハビリテーション / 社会活動 |
研究概要 |
本研究では、初発の高齢心筋梗塞患者に対する外来看護支援プログラムを作成し、それを実践的に臨床応用し、看護の効果を明らかにすることを目的とし、具体的目的は以下のとおりとした。 1.研究代表者らが行った基礎的研究の結果及び文献的考察に基づき、高齢心筋梗塞患者に対する外来看護支援プログラムを作成し、循環器専門看護婦・看護研究者の評価を受ける。 2.作成した看護支援プログラムを対象患者に適用し、退院時からの継続した看護支援と、退院後の縦断的評価を実施する。 平成12年度はまず、「心筋梗塞をもつ高齢者の退院後の生活の適応とその変化に関する縦断的研究」(伊藤)の成果をもとに、社会活動の維持・拡大を目的とした外来看護支援プログラムを作成した。プログラムの骨子は、(1)退院後の生活見通しにそった生活オリエンテーション、(2)リハビリテーションの継続とその効果の生活への活用方法、(3)不安の緩和と緊急時の対処方法とした。 平成13年度は、高齢心筋梗塞患者に対し、病棟でのリハビリテーションプログラムが進行し退院の見通しがついた時期からプログラムを適用した看護介入を開始し、以後毎月1回、外来通院時に実施した。また、外来通院時以外でも援助が必要な場合は、電話等による対応を行った。 対象者12名に、退院後1年間までプログラムにそった介入を継続し、生活基本調査、社会活動状況指標、歩行時間テスト、QOL評価表を用いて、介入の評価を実施した(介入群)。また同じく14名を対象に、従来の外来看護手順に基づいて看護を実施し、介入群と同じ項目で評価を実施した(対照群)。 今後は介入群、対照群ともに対象数20名を目標に、支援プログラムにそった介入、評価を完了し、社会活動レベル、身体活動レベル、QOLを比較検討、作成した支援プログラムの実用性、有用性を評価する予定である。
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