研究課題/領域番号 |
12672318
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研究機関 | 石川県立看護大学 |
研究代表者 |
西村 真実子 石川県立看護大学, 母性・小児看護学講座, 教授 (50135092)
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研究分担者 |
大野 佐津樹 石川県立看護大学, 母性・小児看護学講座, 助手 (80336601)
田屋 明子 石川県立看護大学, 母性・小児看護学講座, 助手 (30336606)
井上 ひとみ 石川県立看護大学, 母性・小児看護学講座, 講師 (50295169)
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キーワード | 子ども / 痛み / 処置 / 採血 / 反応 / 看護 / 援助 |
研究概要 |
採血を受ける幼児への看護ケアを検討するために、3つの総合病院の小児科に入院している子どもの採血場面を継続して観察し、採血場面における幼児の反応の変化と、その変化をもたらしたケア内容を明らかにした。 幼児5名の27場面を観察した。男児4名、女児1名で、年齢は2歳6か月〜7歳(平均4.3±1.4歳)、疾患はアレルギー紫斑病、髄膜炎などの内科的疾患が3名、ヘルニアや総胆管嚢腫の外科的疾患が2名であった。継続して観察したのは2〜11場面(平均5.4±3.8場面)であった。 幼児は採血を繰り返し受ける中で、「音刺激に反応してそちらを見るようになる」、「言葉が出るようになる・増える」、「身体の動きがスムースになる」などの27種類の反応の変化を示し、緊張が強い状態から次第に身体を自由に動かしたり感情や意思を表現するようになるのが観察された。このような変化には「これから行なう処置行為を説明し子どもの了解をとる」、「処置行為について相談し選択させる」などのケアが有効であった。また、子どもの変化は入院1週間ほどの早期にみられることが多かった。
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