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2002 年度 実績報告書

育児期の女性のストレスと家庭内暴力の関連要因及び看護アプローチの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12672330
研究機関札幌医科大学

研究代表者

ワインゴート リタ  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (20322331)

研究分担者 澤田 いずみ  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (50285011)
吉野 淳一  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (80305242)
丸山 知子  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (80165951)
吉田 安子  札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (40285010)
キーワード育児期の女性 / 夫の暴力 / 育児としつけ / ストレス
研究概要

本調査は産後4ヶ月の女性を対象に約2年間の縦断的調査であり、女性のストレスと夫・パートナーからの暴力の実態とその関連要因の分析を行い、看護支援について検討した。
対象の背景は、約80%以上が専業主婦、90%が核家族であり、児の健康に問題のない者が約90%であった。
1.子育てが楽しく充実している者は約90%であったが、疲労を感じている者が約80%おり、子どもがわずらわしい、いらいらすると答えた者も約50%いた。
2.精神的健康調査(GHQ)の結果、産後10ヶ月、1年半の時点で約50%が精神的ストレスが強い状態であった。特に身体的症状や睡眠障害が強かった。
3.育児行動で虐待が懸念される行為は約90%の女性は行っていなかったが、無視、手や頭、お尻を叩くという行為は約50%が行っていた。その行為は10ヶ月より1歳6ヶ月の方が多かった。夫が子どもに対してこのような行為があるかについては、10ヶ月では約20%、1歳6ヶ月では約40%であった。
4.夫婦間暴力は約90%はなかったが、無視、罵る等の精神的暴力は、約30〜40%の女性が体験していた。さらに、平手で打つ、監視する、避妊に協力しない等は約10%の女性が体験していた。
5.夫婦間暴力の関連要因は、ソーシャルサポートの不満足、夫婦関係、女性の被虐待の既往、両親の夫婦間暴力、望まない妊娠、精神的健康等であった。さらに、夫からの暴力は子どもへの虐待の危倶と関連していた。
これらの結果から、子育て支援のニーズは、経済的助成の充実、育児休暇の普及や託児サービスの必要があげられる。また、夫婦間暴力と子どもへの虐待の連鎖を断つための早期支援の必要性が強調される。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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