研究課題/領域番号 |
12672334
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
内田 雅代 長野県看護大学, 看護学部・看護学科, 教授 (70125938)
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研究分担者 |
平出 礼子 長野県看護大学, 助手 (60347375)
青木 真輝 長野県看護大学, 助手 (50347374)
竹内 幸江 長野県看護大学, 助教授 (00311902)
扇 千晶 千葉大学, 大学院, 助手 (70347376)
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キーワード | 骨髄移植 / 子どもの内服 / 対処行動 / 観察 / プリパレーション |
研究概要 |
今年度は、子どもがどのように内服しているか、親や看護師が子どもや他者の行為をどのようにとらえているかについて知ることを目的に調査を実施した。対象者の承諾を得て、内服場面のビデオ録画による観察を行うとともに、内服に関わる看護師および母親への面接・質問紙調査を実施し、4事例、各2場面、計8場面の内服場面の観察と看護師13人から質問紙あるいは面接によるデータが得られた。ビデオテープによる分析からは、スムーズに内服していると看護師がとらえている子どもの場合にも、母親が細やかに関わることで、子どもの気持ちの準備が整い、内服している実態が確認された。また、内服困難な場面や薬を捨てていた学童期の子どもに関わった看護師達は、子どもの気持ちをとらえることの難しさや学童・思春期の子どもへ気遣うことの大切さを語っていた。これらから、子どもが「薬をのむ」ことをどのようにとらえ対処しているかを看護師や親がとらえ、関わることが重要であることがわかった。また、内服援助の視点としては、子どもが自分の内服の経験を理解できるためのプリパレーションの考え方を応用し、準備や配慮をすることが大切であると考えられた。 以上のような調査結果や所見を病棟看護師へ報告し、話し合いを行った。病棟看護師は、ビデオテープをみることにより子どもへの内服ケアに関して、新たな視点が実感できたものと思われる。 今後、内服に関するプリパレーションについてのさらなる検討とその効果を検証していきたい。
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