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2002 年度 実績報告書

小児がん患者のresilienceとSelf-esteemに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12672342
研究機関沖縄県立看護大学

研究代表者

石橋 朝紀子  沖縄県立看護大学, 看護学部, 助教授 (80305838)

研究分担者 上田 礼子  沖縄県立看護大学, 学長 (80010015)
キーワードchildhood cancer / resilience / hope / coping / self-esteem / social support / stress
研究概要

この研究の目的は、欧米で研究が進められている小児がん患者のresilienceを高める援助を見出すために、まだ明らかにされていない日本での小児がん患者のresilienceを明らかにすることであった。調査方法は質的・量的調査法でおこなった。対象者は退院が予測される期間から退院後数ヶ月以内の12〜18才の小児がん患者とその親とした。調査用紙は患者に対して半構成面接法と2種類の調査用紙、その親に対して2種類の調査用紙である。前調査の結果、半構成面接法は10〜12才の患児に理解困難な質問があり本調査では、面接項目を入院期間、退院時、外来治療期間での病気に関するストレス対処法、3つの願望、入院経験のまとめに改正した。調査は平成13年5月〜平成14年8月の期間に4施設で実施した。患者は入院中4名と外来治療中3名の計7名であった。グラウンデッド・セオリー法で研究予定であったが症例数が少なくケース・スタディーでまとめた。
結果は、入院期間中の患者らは診断、入院、治療による脱毛で何度もショックを受けていたが、家族・友達・教師・医療者らの支援と、退院後の現実的な目標や目的を抱くことで治療を乗り越えていた。退院が近づくにつれ、復学に向けてより積極的に勉強に取り組んでいた。退院後は可能な範囲内で積極的に授業に参加したり、病名や脱毛の告白をして親友の理解をえることで学校生活を楽しんでいた。また、患者は小児がんの経験を通して現実の自分を受け入れる、命の重みを感じる、病気の完治への希望をもつなど精神的成長がみられた。この研究で患者が強靭性を獲得していくプロセスが見られた。また、強靭性をより深めていきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 上田 礼子: "慢性疾患患児のresilienceに関する測定尺度の検討:先天性疾患患児を中心に"小児科臨床. 55・10. 1985-1991 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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