研究分担者 |
洪 麗信 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (70305861)
SHIRLEY Gerald Thomas 大分県立看護科学大学, 看護学部, 講師 (50305843)
松井 茂之 大分県立看護科学大学, 看護学部, 講師 (80305854)
野崎 雅裕 九州大学, 大学院・医科研究科, 助教授 (60228319)
平田 伸子 九州大学, 医療技術短期大学部・専攻科, 助教授 (60304846)
斎藤 ひさ子 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (60117116)
窪田 由紀 九州国際大学, 法学部, 教授 (00258576)
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研究概要 |
本研究は、わが国の現時点における、性及び生殖に関する意識・行動に、どのような心理社会的変数が影響しているかを探り、女性の望まない妊娠や中絶の減少を促進あるいは困難にする要因の同定を試みることで、今後の対応策について示唆を得ることを目的としている。 調査の鍵となる心理社会的変数の測定尺度のうち、「性に関する態度」を測定する尺度、「避妊に対する自己効力感尺度」の2点については、わが国では開発されたものがなかったため、平成12年度の研究において新規作成ないし日本語版の作成を行った。 1.「性に関する態度」を測定する尺度の新規作成。 尺度開発の第一段階では国内・外の既存の「性に関する態度」尺度、文献、大学生による自由記載等を参考に177項目を抽出した。第二段階では抽出した177項目を一般大学生(男女)242名を対象にプレテストを行ない(7月)、アイテムの絞りこみをした。(1)「性に対する態度」:38項目を抽出(6因子)。(2)「避妊に対する態度」:18項目を抽出(5因子)。(3)「中絶に対する態度」:10項目を抽出(5因子)した。第三段階では(1),(2),(3)の項目56項目について再度プレテストを実施し(3月)、既存の尺度の一部と尺度の妥当性を検討し、アイテムの固定を行った。そして、ワーディングの調整を行ない、13年度の本調査に使用する計画で検討を重ね、現在、研究の進行中である。 2.欧米の既存Scale「Contraceptive Self-efficacy Scale」の日本語版「避妊に対する自己効力感尺度」の作成。 Contraceptive Self-efficacy Scale(Ruth Andrea Levinson,1986)の日本語の尺度原案(一次原案)を作成した。プレテストを実施し、ワーディングの再検討を重ね、研究進行中である。
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