研究課題/領域番号 |
12680001
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堂前 雅史 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (30207683)
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研究分担者 |
佐倉 統 東京大学, 大学院・情報学環, 助教授 (00251752)
清野 聡子 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (80251320)
廣野 喜幸 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (90302819)
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キーワード | 科学知識 / 進化論 / 遺伝子組換え食品 / 稀少生物保護 / 脳死 |
研究概要 |
・一般向け科学雑誌の売れ行きに表れる公衆の科学知識欲求としては、一般に学校教育がカバーしていないジャンルの科学知識が歓迎される傾向があることなどが示唆されたので、今後、詳しい解析を行う。 ・遺伝子組換え作物について、"Nature","Lancet"等の学術科学雑誌で、研究の厳密性よりも社会的議論の端緒として役割を重視した論文掲載が見られたが、研究者の強い反発も買っている。 ・進化論的人間論をめぐる社会的状況には、ここ数年では大きな変化はない。安直な自然主義的言説は根強い人気をもっているが、ここ数年、「遺伝子、ゲノム、DNA」などが、俗流的に高頻度で取り上げられらている。 ・脳死についての言説の調査では、"Brain death"の初出とされるハーバード大学基準(1968年5月)以前に医事法学者によって同様の意味で「脳の死」の語が用いられており、日本における「脳死」概念が想像以上に早くから普及していた可能性が示唆された。
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