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運動技術の指導および習得を効果的に行うためには、動作の習熟レベルを明らかにし、そのレベルに即した指導プラグラムを作成することが重要となる。
本研究では、スキーにおけるパラレルターンの習熟過程を三次元ビデオ映像解析によりバイオメカニクス的に明らかにしようとするものである。
科学研究費の設備備品費により三次元ビデオ映像解析システムを購入した。予備実験としてインラインスケートのターン技術を、屋外のコンクリート斜面で三次元ビデオ撮影し、そのデータを解析した。撮影にあたり、三次元空間座標を決定する較正用フレームおよび反射マーカーなどの作成をした。
本実験としては雪上でのパラレルターンを技術レベル(習熟度)の異なる被験者、約50名を撮影した。これらの試技について、ターンの前半、中間および後半局面についての体幹、脚、重心の内傾角を三次元座標より解析し、エキスパートスキーヤー、上級者および中級者間での動作の違いを検討し、日本体育学会第51回大会に発表した。
さらに、平成13年1月に行われた全日本学生スキー選手権大会、および2月に行われた全国高校スキー選手権大会(いずれも新潟県赤倉スキー場)の出場選手について、大回転および回転競技中のフォームを三次元撮影し、技術レベルの異なる選手の技術の違いを三次元解析により求め、習熟段階を明らかにすることを試みている。
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