研究課題/領域番号 |
12680058
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
村岡 功 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (80112712)
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研究分担者 |
鳥居 俊 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (70164069)
中村 好男 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (00198251)
宮内 孝知 早稲田大学, 人間科学部, 教授 (40063771)
岡田 純一 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (10277791)
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キーワード | フィットネスプログラム / 健康増進 / ライフスタイル / 日常生活活動量 / 健康戦略 / 運動不足 / QOL |
研究概要 |
本研究では、本学所沢キャンパス周辺住民を対象として実施された各種フィットネスプログラムならびに所沢地域住民に対する無作為抽出調査の結果を基盤として、1)フィットネスプログラム参加者の特徴を推計し、2)各々のプログラム(介入)が当人の健康状態あるいはライフスタイルをどのように改善するのかについて検証し、3)その参加者がその後どのように運動を継続して健康的なライフスタイルを保持していくかということを評価することを目的としている。 本年度は、早稲田大学所沢キャンパス周辺住民から無作為に抽出された人々(1000人)を対象として日常生活活動・運動習慣・健康意識・QOLなどに関する質問紙調査を実施した。その結果を踏まえて各種フィットネスプログラム参加者の特徴を分析した。その結果、(1)男性対女性の割合が1:2で、(2)50以上が半数を占め、(3)女性では主婦、男性では無職と、(4)比較的平日の自由時間が多いという特徴が抽出された。また、健康・体力及び運動・スポーツについての意識と実態を、市民と比較すると(1)健康・体力に、食生活や運動・スポーツの実践で注意を払いながらも、(2)いまだ運動不足と感じており、(3)定期的にウオーキング、軽い体操、ハイキングを、(4)それら運動・体力つくりと運動不足という意識から実践している点が特徴的であるという知見を得た。 次に、前年までのウオーキングプログラムへの参加者を対象としてフォローアップを行い、その後のライフスタイル改善と定着への効果について検証した。その結果、プログラム参加群の日常活動量(日歩数)の平均値は有意に向上するものの、必ずしも全ての人が同様の効果を獲得するわけではなく、「運動やスポーツ」を自身の健康戦略として認識することが、日常生活活動量の増加・保持に影響していることが分かった。
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