研究概要 |
本研究では、本学所沢キャンパス周辺住民を対象として実施された各種フィットネスプログラムならびに所沢地域住民に対する無作為抽出調査の結果を基盤として、1)フィットネスプログラム参加者の特徴を推計し、2)各々のプログラム(介入)が当人の健康状態あるいはライフスタイルをどのように改善するのかについて検証し、3)その参加者がその後どのように運動を継続して健康的なライフスタイルを保持していくかということを評価することを目的としている。 前年度は、早稲田大学所沢キャンパス周辺住民から無作為に抽出された人々(1000人)を対象として日常生活活動・運動習慣・健康意識・QOLなどに関する質問紙調査を実施した。その結果を踏まえて各種フィットネスプログラム参加者の特徴を分析した。 本年度は、特に「ウオーキングプログラム」の参加者を対象として、介入プログラム実施後の身体活動量の定着におよぼす要因ついて検証した。その結果,プログラム終了1年後の日常生活活動量(日歩数)において,教室指導群では高値を維持し,自主歩行群ではプログラム前の値と有意な差がみられなくなり逆戻りするという傾向にあった.また,プログラム前の日常生活活動量の低い者ほど,維持期においても有意に高値を示し,プログラムの効果は高かったといえる. 教室指導プログラムでは,プログラム終了1年後においても,歩行能力(歩幅,同一速度時の心拍数,RPE)および「運動に対する自信感」の向上を維持していたが,日歩数の増加との相関関係は認められなかったことから,活動的な生活習慣の獲得につながる要素に関しては今後さらなる検討が必要である考えられた。
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