研究課題/領域番号 |
12680073
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
杉浦 和子 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (50155115)
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研究分担者 |
山本 博文 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (50240122)
服部 勇 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (60020111)
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キーワード | 福井 / サンフランシスコ / 地震災害 / 防災対策 / 都市計画 / 住民意識 |
研究概要 |
研究初年度にあたる本年度は、主として(1)文献調査と(2)サンフランシスコでの現地調査、(3)資料のデータベース化にあたった。 (1)の文献調査では、日本での最近の大規模地震災害(福井震災と阪神淡路大震災)ならびにアメリカ合衆国西海岸(とくにサンフランシスコ)での地震災害による被害状況や復興過程での都市計画・防災計画、また災害に対する住民意識の変化などについての調査報告を含む文献や地図などの収集にあたった。また、調査対象都市である福井市とサンフランシスコ市の立地する自然的基盤と歴史的発展過程に関する図書や論文、各種地図も収集した。収集資料のうち、市町村史(誌)や地形図・空中写真をもとに、居住環境の変遷の解明にあたっている。 (2)サンフランシスコの現地調査では、試料採取、断層・地層の地質構造の解析を中心に地盤環境を調査した。U.S.Geological Surveyで、現地の空中写真・地図類、地震調査報告書などの資料収集を行った。活断層沿いの地域に沿って大地震後に建設された住宅を回って聞き取りを行い、住民の防災意識の希薄さを確認した。西海岸で実施された防災意識に関する調査報告を入手し、地震発生後、時間の経過と共に急速に防災意識が薄れてゆくことを明らかにした。このアンケート調査票をもとに、福井でも同様の意識調査を実施する準備を進めている。 (3)サンフランシスコ市・福井市に関して収集した資料を整理し、データベース化する作業も並行して進めている。この作業の一貫として、福井地震の概要、すなわち福井の地盤環境、地震の実態、被害状況、救助・復興活動、その後の都市・防災対策などについて、研究代表者や分担者たちによる既往の研究成果を冊子にまとめ、印刷した。
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