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2000 年度 実績報告書

野菜のビタミンC合成酵素の遺伝子制御と活性増大メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 12680145
研究機関名古屋女子大学

研究代表者

大羽 和子  名古屋女子大学, 家政学部, 教授 (80023480)

研究分担者 松岡 信  名古屋大学, 生物分子応答研究センター, 教授 (00270992)
藤江 歩巳  名古屋女子大学, 家政学部, 副手
キーワードアスコルビン酸 / ビタミンC / L-ガラクトノラクトンデヒドロゲナーゼ / サツマイモ / ジャガイモ / 切断傷害 / 形質転換植物 / アンチセンスコンストラクト
研究概要

1.サツマイモのL-ガラクトノラクトンデヒドロゲナーゼ(GLDH)に対する特異抗体の調製
サツマイモのGLDHのcDNAをpET32ベクターとつなぎ(GLDH in pET32)、大腸菌細胞JM109をトランスホーメーションする事により、GLDH in pET32を増幅させた。IPTGを加えてタンパク質合成を誘導させ、誘導されたタンパク質をSDS-PAGEで確認し、ゲルから目的バンドを切り出し、ラットを免疫して抗血清を得た。抗血清をウエスタンブロットで確認したところ、GLDHに対する特異抗体ができていることが判明した。この抗体はサツマイモのGLDHのみではなく、ジャガイモのGLDHを認識することも明らかになった。
2.芋類の切断傷害刺激に伴うGLDH活性およびGLDHタンパク質量の増大メカニズムの解明
サツマイモおよびジャガイモを切断、放置するとビタミンC量が増大し、2日後に最大になり、以後減少した。GLDH活性およびGLDHタンパク質量は切断後1日間に最も増大し、以後高値が続いた。GLDH活性とGLDHタンパク質量がパラレルに増大したので、切断刺激に伴うGLDH活性の増大はGLDHタンパク質の生合成によることが明らかになった。
3.サツマイモGLDHの遺伝子を導入した形質転換植物の作成
GLDH遺伝子のセンス、アンチセンスコンストラクトを作製し、形質転換体の作出に慣れているタバコ植物を使って、センス、アンチセンス形質転換タバコの作出を試みている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 大羽和子 他5名: "ヒドラジン比色法およびHPLC法で測定した市販新鮮野菜および加工調理済野菜のビタミンC量"ビタミン学会誌. 74(8). 435-440 (2000)

  • [文献書誌] 大羽和子 他2名: "新鮮野菜,冷凍野菜および市販惣菜のビタミンC量"名古屋女子大学紀要. 47. 81-90 (2001)

  • [文献書誌] K.Oba 他2名: "Sense and antisense expression of ascorbate oxidase gene in totacco."Plant Biology 2000. 190 (2000)

  • [文献書誌] 大羽和子 他6名: "新しい食品学"三共出版. 197 (2000)

  • [文献書誌] 大羽和子 他9名: "新しい食学をめざして-調理学からのアプローチ-"建帛社. 250 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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