研究分担者 |
兵頭 俊夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90012484)
西尾 成子 日本大学, 理工学部, 教授 (60059285)
合田 正毅 新潟大学, 工学部, 教授 (60018835)
渡辺 靖志 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40126199)
村木 綏 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 教授 (70013430)
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研究概要 |
今年度は,我が国及び諸外国の物理教育の現状の調査を中心に行った。具体的には 1.高校及び大学の現場の教員に参加していただいて,高校教育と大学教育の接続,特に最近の学力低下に伴って生じている物理教育のさまざまな問題点についての座談会を行った。 2.特色あるリベラル・アーツ教育で成果を上げている国際基督教大学,及び教育の質の向上のために新しい試みをしている新潟大工学部を訪問し,調査を行った。 3.研究協力者の笠耐氏に,バルセロナで行われた「物理教育国際会議」への参加と英国訪問を依頼して,国際的な動向を調査するとともに,最近英国物理学会が開発した高校用カリキュラムAdvancing Physicsの調査を行った。また,覧具も英国を訪問した機会にAdvancing Physicsの製作過程と使用状況の調査を行った。 4.これらの成果をまとめるために,平成13年1月に2日間の研究会を行って意見を交換した。 なお,本研究班のメンバーは平成11年度より学術会議物理学研究連絡委員会(物研連)に設置された物理学小委委員会で議論を重ね,その結論に基づいて,物研連は平成12年6月に報告書「物理教育・理科教育の現状と提言」を公表した。 次年度は引き続き,初等中等教育や大学入試改革に対する大学人の寄与のあり方,及び大学における物理学基礎教育の理念・目標,内容,体制等について,調査・検討を行い,報告書をまとめる。
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