研究概要 |
平成12年度は以下のような研究実績をあげた。 1.自然科学研究実践について (1)自然科学研究の実践 研究分担者鈴木秀之は、専門分野である微生物領域の自然科学研究を実践した。 実践の成果は、鈴木秀之が所属する研究者共同体に対し、雑誌論文として発表予定である。 鈴木,熊谷(in press) Suzuki,Kamatani,Kim and Kumagai(in press) (2)自然科学研究実践の特徴の分析 研究統括者鈴木真理子は、微生物に関する自然科学研究実践の特徴を、面接法を用いて分析した。結果の概要を述べる。 ・研究対象とした鈴木秀之が属する研究者集団は、「徒弟制」で説明されるような専門家から新米までの段階的なメンバー構成をもっている。 ・自然科学研究実践に関して新米である新4年生への教育は、大学院生等、学年の異なる先輩によって成されることが多い。 ・微生物領域の自然科学研究実践では、実験が重要である。 ・新米への教育の大部分が、実験に関するものである。 ・実験における活動と思考の関連づけが、新米にとっては重要である。 2.教員養成系学部の科学教育カリキュラムについて 研究統括者鈴木真理子と研究分担者鈴木秀之は、教員養成学部で実施可能となる、科学教育カリキュラムのプロトタイプを開発した。カリキュラムの特徴を以下に述べる。 ・異学年の先輩が後輩を教える場の導入 ・実験や実習において、学習者の活動と思考を関連づける場の導入
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